チェンマイは世界遺産になれるか ICOMOSの現地評価がスタート
チェンマイの寺院や旧市街を世界文化遺産へ。ICOMOSの専門家による現地評価が8月4日に始まりました。

チェンマイの歴史ある寺院や旧市街を、世界文化遺産へ。その実現に向けた重要な現地評価が、2026年8月4日に始まりました。
今回チェンマイを訪れたのは、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の専門家です。8月4日から8日まで、市内に残る寺院や城壁などを実際に確認し、文化的な価値や保存状況などを技術的に評価します。
評価対象は寺院や旧市街の城壁など8か所
現地評価の対象として報じられているのは、次の8か所です。
- ワット・ジェットヨート
- ワット・ウモーン
- ワット・スワンドーク
- ワット・チェンマン
- ワット・プラシン
- ワット・チェディルアン
- ワット・プラタート・ドイステープ
- チェンマイ旧市街の堀と城壁
いずれも、かつてランナー王国の都として栄えたチェンマイの歴史と、現在まで続く信仰や暮らしを伝える大切な場所です。
8月3日には、チェンマイ県や県行政機構、関係機関が集まり、専門家を迎えるための最終確認が行われました。翌4日から、ICOMOSの専門家による現地での技術評価が始まっています。
「昔の遺跡」だけではないチェンマイの価値
チェンマイの特徴は、古い寺院や城壁が保存されているだけではありません。
歴史的な場所が現在も人々の生活の中にあり、寺院で祈り、祭りを行い、旧市街で商売や暮らしが続いています。こうした「今も生きている歴史都市」としての姿も、チェンマイが持つ大きな魅力です。
一方、世界遺産への登録を目指すには、歴史的景観をどのように守るのか、開発や交通、屋外広告などとどう折り合いをつけるのかも重要になります。
今回の評価だけで登録が決まるわけではない
今回始まったのは、世界遺産登録に向けた現地での技術評価です。この調査だけで登録が決定するわけではありません。
専門家による評価や今後の審査を経て、チェンマイの文化的価値と、それを将来にわたって守る仕組みが総合的に判断されます。
チェンマイに暮らす人にとっても、観光で訪れる人にとっても、街の未来を考える大きな節目になりそうです。